高尾山は子連れで何号路を選ぶ?未就学児向けルート比較|ケーブルカー6分+1号路60分・トイレは1号路に5か所
高尾山で未就学児と登るなら、公式データ上ほぼ一択なのが1号路(3.8km・全面コンクリート舗装)です。ケーブルカーを使えば高尾山駅から山頂まで上り60分、使わずに麓から歩くと上り110分(高尾599ミュージアム)。トイレが5か所あるのも1号路だけで、他の6コースは公式表で「なし」です。
目次10項目
本記事のランキング・No.1等の表記は、きょうのこ編集部が0-6歳の子育て家庭の実用性観点で主観的に評価した順位です。 第三者機関の調査に基づくものではありません。商品の効果・効能は個人差があり、購入前に必ず各公式サイト・販売店でご確認ください。
結論|未就学児連れは「ケーブルカー+1号路」。歩き通すなら上り110分を見込む
先に答えを出します。公式に公開されている数字だけで判断すると、未就学児連れの選択肢は実質1つです。
- ルートは1号路。高尾ビジターセンターが「麓から山頂まで全てコンクリートの舗装道路」と明記している唯一のコースです。
- ケーブルカーかリフトで中腹まで上がる。1号路の所要時間は、ケーブルカー・リフト利用時が上り60分・下り50分、利用しない場合が上り110分・下り90分(高尾599ミュージアム)。未就学児連れで往復200分を歩き通す前提を置くのは現実的ではありません。
- トイレは1号路に5か所。他の2〜5号路・稲荷山コースは高尾登山電鉄の公式一覧表で「なし」です。6号路は「2ヶ所(清滝駅、山頂)」=コースの両端にしかありません。
- 6号路と稲荷山コースは避ける。6号路は「飛び石で沢の中を登っていく場所」があり最後に長い階段、稲荷山コースは5号路との交差点から先が「200段以上もある階段」と公式が説明しています。
ベビーカーを持っていくかどうかは判断軸が別なので、高尾山のベビーカー可否と預け先にまとめています。
7コースを「未就学児連れで登れるか」で並べ直す
高尾登山電鉄の全コース一覧表(全長・トイレ数)と、高尾599ミュージアムのコース解説(所要時間・道の状態)を、子連れの判断軸で1つの表に再集計しました。
| コース | 全長 | 所要時間(上り/下り) | 道の状態(公式の説明) | トイレ | 未就学児連れの現実性 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1号路(表参道) | 3.8km | 60分/50分(ケーブルカー・リフト利用時) 110分/90分(利用しない場合) |
「麓から山頂まで全てコンクリートの舗装道路」 | 5か所 | ◎ 唯一の舗装路。休憩所・食事処も多い |
| 2号路(かすみ台ループ) | 900m | 30分(1周) | 「急角度の石段」「凹凸の多い山道」「一般向けの道と思えないほど急角度」 | なし | × 階段主体 |
| 3号路(カツラ林) | 2.4km | 60分/50分 | 「アップダウンは少なく、岩や木の根で足をとられるような場所も少ない」/「道幅がせまくなっている部分もあります」 | なし | △ 傾斜は穏やかだが未舗装・道幅注意 |
| 4号路(つり橋) | 1.5km | 50分/40分 | 「高低差はそれほどなく」/山頂下の分岐点手前に「かなり長い階段状の道」 | なし | △ つり橋目当てなら。最後に長い階段 |
| 5号路(山頂ループ) | 900m | 30分(1周) | 「比較的道幅が広く、高低差も非常に少ない」 | なし | ○ 山頂まで上がった後の散策向き |
| 6号路(びわ滝) | 3.3km | 90分/60分 | 「飛び石で沢の中を登っていく場所」「極端に道幅がせまい場所」「最後には長い階段」 | 2か所(清滝駅・山頂) | × 沢歩き。混雑期は登り一方通行 |
| 稲荷山コース | 3.1km(599ミュージアムは3.2kmと表記) | 90分/60分 | 「せまくて急な木の階段が続きます」「5号路との交差点から先は、200段以上もある階段」 | なし | × 階段量が最大 |
※所要時間は高尾599ミュージアムの表記、全長とトイレ数は高尾登山電鉄の全コース一覧表によります。所要時間は大人の標準的な歩行を前提にした数字で、子どもの歩調は考慮されていません。東京都高尾ビジターセンターも「各コースの所要時間は目安としてご参考下さい」と注記しています。
そして、コース選びの前提として一番効くのが次の一文です。東京都高尾ビジターセンターは「登山道の階段は裸地化防止の手段です。階段のないハイキングコースはありません。 足ごしらえは充分にしておきましょう!」と明記しています。1号路が舗装路であっても、階段がゼロになるわけではないという公式の注意書きです。
1号路にも「階段」はある。ただし公式に回避ルートがある
1号路は舗装路ですが、薬王院の手前で道が二又に分かれ、左が石段の男坂(108段)、右がゆるやかな坂の女坂になります。高尾599ミュージアムは「先で再び合流するのでどちらに進んでも薬王院方面へ向かいます」と説明しているので、子連れは女坂を選べば108段を回避できます。
さらに同ミュージアムは、大本坊わきの「富士道」から3号路に出て5号路経由で山頂下に出るルートについて、「ほとんど階段を通らずに山頂まで登ることができます」と書いています。距離は長くなるとも明記されているので、時間に余裕がある日の選択肢です。
ケーブルカーとリフト、子連れにはどちらか
高尾登山電鉄の公式ページに記載されている項目だけで比較します。運賃は両者同額です。
| 項目 | ケーブルカー | リフト(高尾エコーリフト) |
|---|---|---|
| 大人 片道/往復 | 490円/980円 | 490円/980円(同額) |
| 小児 片道/往復 | 250円/500円 | 250円/500円(同額) |
| 小児の年齢区分 | 6歳以上12歳未満(小学生)。6歳でも小学校入学前は幼児、12歳でも小学生は小児 | 同左 |
| 乳児・幼児 | 無料。ただし大人または小児1人に同伴される場合で、2人目以上の幼児には小児の乗車券が必要 | 同左 |
| 所要時間 | 片道約6分 | 片道約12分 |
| 形状・定員 | 135人乗りの車両(車内) | 2人乗りの腰掛け式。「まわりを囲むものがないシンプルなつくり」 |
| 運転間隔・時間 | 15分間隔。始発8:00、終発は月により17:15〜18:30 | 5月〜11月は9:00〜16:30、12月〜4月は終発16:00 |
| エレベーター | 山上・高尾山駅に設置 | 記載なし |
| 車椅子 | 乗車可。係員が手伝う | 障がい者割引は「二人乗り観光リフトはご利用になれません」と明記 |
| 動物同伴 | キャリーケースやバギーに全身が入れば乗車可(片道250円) | 構造上危険のため不可 |
| ベビーカーの持ち込み | 記載なし(清滝駅で1台500円の預かりあり) | 記載なし |
| 規模 | 線路1,000m・高低差271m・最急勾配31度18分 | 全長872m |
判断材料はこう整理できます。囲いのない2人乗りリフトは、抱っこでの乗車可否について公式に記載がありません。一方ケーブルカーは車内に乗る形で、車椅子の乗車可・エレベーターありまで明記されています。安全側に倒すならケーブルカー、というのが公式記載から読み取れる差です。
なお高尾登山電鉄は「乗車時間の予約は出来ません。繁忙期には長い待ち時間が発生する場合がございますので、余裕を持ってお越し下さい」と案内しています。子連れの計画では、この待ち時間を必ず別枠で見込んでください。
子どもの運賃は6歳から。幼児無料には「大人1人につき」の条件がある
見落としやすいのがここです。高尾登山電鉄の運賃案内には、次の条件が書かれています。
- 小児=6歳以上12歳未満(小学生)。ただし「6歳でも小学校入学前は幼児」「12歳でも小学生は小児」
- 乳児・幼児は無料。ただし「大人」または「小児」1人に同伴される場合で、2人目以上の幼児には「小児」の乗車券が必要
つまり、大人1人で幼児2人を連れて乗ると、2人目の幼児には小児運賃250円(片道)がかかる計算になります。大人2人・幼児2人なら追加はありません。年長さんが「6歳だけどまだ入学前」なら幼児扱いです。なお公式には「乳児・幼児が単独で旅行する場合も『小児』の乗車券が必要です」とも書かれています。
団体で申し込むときは条件が変わります。 高尾登山電鉄の団体割引運賃には「団体割引をご利用の場合は、1歳から小児料金がかかります。」と明記されています。個人利用なら0歳以上6歳未満は無料ですが、団体(25名以上・事前申し込み)だと1歳から有料です。園の行事や親族の大人数で行くときは、無料の範囲が変わる点に注意してください。
トイレと授乳スペースの位置は先に頭に入れておく
高尾登山電鉄は登山ガイドで「山のトイレはポイント、ポイントにしかありません」と明記しています。公式に位置が示されている設備を並べます。
| 場所 | 内容 | 出典元の記載 |
|---|---|---|
| 1号路 | トイレ5か所 | 高尾登山電鉄・全コース一覧表 |
| 6号路 | トイレ2か所(清滝駅・山頂) | 同上(=コース途中には無い) |
| 2〜5号路・稲荷山コース | トイレなし | 同上 |
| 1号路「山頂下」分岐 | 「授乳室などを備えた大きなトイレ」 | 高尾599ミュージアム |
| ケーブルカー高尾山駅横「高尾山スミカ」店内 | 授乳スペース。利用時は店内スタッフに声掛け | 高尾登山電鉄・よくある質問 |
| 金比羅台(1号路途中の展望所) | ベンチあり/「トイレはありません」 | 高尾599ミュージアム |
| 京王・高尾山口駅 | 車イス対応トイレ○・オストメイト対応○・ベビーシート○・エレベーター○ | 京王電鉄・駅バリアフリー設備 |
| 高尾599ミュージアム(高尾山口駅から徒歩約4分) | だれでもトイレ2か所(1F・2Fに各1)、授乳室、車いす無料貸出、AED。入館無料 | 高尾599ミュージアム |
3歳前後で行く日の時間の組み立て方
公式の数字を足すだけでも、必要な時間の輪郭は出せます。ケーブルカー利用で1号路を往復する場合、乗車6分+上り60分+下り50分+乗車6分=約2時間2分が「歩行と乗車だけ」の合計です。
ここに、公式が注意喚起している要素を足します。
- ケーブルカーの待ち時間(予約不可・繁忙期は長時間になる場合がある、と公式が明記)
- 昼食(高尾山スミカは10:00〜16:30、冬期は16:00)
- 子どもの休憩・トイレ(1号路以外はトイレなし)
未就学児連れなら、山に入っている時間だけで半日(4時間前後)を確保しておくのが無理のない設計です。下山のケーブルカーは終発が月によって17:15〜18:30と変わり、リフトはさらに早く12月〜4月は16:00終発なので、帰りの足を先に決めてから登り始めるのが安全です。
持ち物は公式の「登山ガイド」を基準にする
高尾登山電鉄は登山ガイドのページで、持ち物と服装を具体的に挙げています。子連れで意味が大きいものを抜き出します。
| 分類 | 公式が挙げている物 | 子連れで効く理由 |
|---|---|---|
| 食べ物 | お弁当(「尾根道まで全く売店がないコースもあります」) | 1号路以外は補給できない前提になる |
| 飲み物 | 水筒に加えて「それとは別に水も」(手やケガの洗浄、タオルを濡らす用) | 転倒時の洗浄・汗拭きに使える |
| 敷き物 | 防水性の敷物(休日はベンチが埋まる) | 座らせて休ませる場所を自分で作れる |
| 雨具 | 雨カッパ(「山登りには絶対必要です」) | 傘は雷時に危険と公式が明記 |
| 甘い物 | 飴やキャラメル(「疲れを感じ、体がばてる前に」) | ぐずり始める前に出す |
| ゴミ袋 | 高尾山はごみ持ち帰り運動 | おむつ・食べこぼしの持ち帰り用 |
| 服装 | 帽子/薄手でも上着1枚/長ズボン/滑りにくい靴 | 「革靴、下駄はき、ハイヒールなどは捻挫や転倒の原因」と明記 |
公式サイトのここが分かりにくい
出発前に混乱しやすいポイントを、事実として指摘しておきます。
- 所要時間が公式間で食い違う。 3号路は高尾ビジターセンターが上り55分、高尾599ミュージアムが上り60分。4号路は45分と50分。6号路はビジターセンターが1時間40分、599ミュージアムが90分。稲荷山コースの距離も高尾登山電鉄が3.1km、599ミュージアムが3.2kmと表記が異なります。どれも「おおよそ」として受け取るのが安全です。
- 1号路の所要時間は「ケーブルカーを使うか」で倍近く違うのに、それを併記しているのは599ミュージアムだけ。 高尾登山電鉄の全コース一覧表には全長とトイレ数しか載っていません。
- ケーブルカーの所要時間も公式間で違う。 高尾登山電鉄は「片道6分ほど」、八王子市の公式ページは「7分ほど」と書いています。子連れの計画に影響する差ではありませんが、公式の数字がぴったり揃っているわけではないことの分かりやすい例です。
- 6号路の「トイレ2ヶ所」は清滝駅と山頂。 表だけ見ると途中にトイレがあるように読めますが、括弧内の位置を読むとコースの両端です。
- コースマップは画像PDFで、所要時間を文字として検索できない。 スマホで現地確認したい情報ほど拾いにくい形式です。
紅葉の見頃はいつか
高尾山薬王院の紅葉ページには「12月初旬頃まで、薬王院境内の紅葉の状況をご紹介していきます」と書かれています。ただし、そこに掲載されているのは「2022年 薬王院紅葉マップ(11月19日現在)」で、例年の見頃を月日で断定した記載は公式にはありません。行く日を決める段階では、薬王院の紅葉ページで最新の掲載状況を確認してください。紅葉期はケーブルカーの待ち時間が延びやすい時期でもあるため、子連れなら朝の早い時間帯に寄せるのが無難です。
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