子どもの下痢・嘔吐対処|0〜6歳の家庭ケア7ステップと脱水サイン5つ
子どもの下痢嘔吐で最も怖いのは脱水。経口補水液の与え方、食事再開の目安、ノロ・ロタの感染拡大を防ぐ消毒、受診タイミングを0〜6歳向けに整理しました。
目次10項目
下痢嘔吐の主な原因と見分け方
子どもの急性下痢嘔吐の8割はウイルス性胃腸炎です。ノロウイルスは11月〜2月、ロタウイルスは2月〜5月に流行します。
| 原因 | 主な症状 | 持続期間 |
|---|---|---|
| ノロウイルス | 激しい嘔吐→下痢、発熱軽度 | 2〜3日 |
| ロタウイルス | 白色下痢、嘔吐、高熱 | 3〜5日 |
| アデノウイルス | 下痢、発熱、結膜炎 | 5〜7日 |
| 細菌性(サルモネラ等) | 血便、腹痛、高熱 | 5〜10日 |
| 食あたり・食べ過ぎ | 下痢のみ、元気あり | 1日以内 |
血便・高熱(39度以上)・激しい腹痛を伴う場合は細菌性の可能性があり、早めの受診が必要です。
脱水サイン5つ(全年齢共通)
以下のうち1つでも当てはまれば、脱水が進んでいる可能性があります。
- 半日(6〜8時間)以上おしっこが出ない
- 唇や舌がカサカサに乾いている
- 泣いても涙が出ない
- ぐったりして反応が鈍い、眠ってばかり
- 目が普段より落ちくぼんで見える
これらが1つでも出たら、家庭での水分補給を続けつつ、日中なら即小児科、夜間なら#8000に電話してください。
経口補水液の正しい与え方
市販の経口補水液(OS-1、アクアライトORS、アクアソリタなど)が最も効率的に水分と電解質を補給できます。
- タイミング:嘔吐後30分〜1時間経ってから開始
- 量:最初は小さじ1杯(5mL)を5分おき
- 増やし方:吐かなければ10mL→20mL→50mLと30分ごとに倍増
- 1日の目安量:体重×50〜100mL(10kgなら500〜1,000mL)
- 代替:りんごジュースを2倍希釈、薄い麦茶でも可(ただし効率は劣る)
避けるもの:牛乳・炭酸・スポーツドリンク(糖分が多く下痢悪化)・柑橘ジュース(胃刺激)。
食事再開の目安
嘔吐が止まって8時間、下痢のみで水分が取れているなら、消化の良いものから少しずつ再開します。
- 第1段階(回復初日):おもゆ、すりおろしりんご、バナナ
- 第2段階(2日目):おかゆ、うどん(やわらかく煮る)、煮た白身魚
- 第3段階(3日目〜):普通のごはん、豆腐、鶏ささみ
- 避ける:油物、乳製品、生もの、柑橘類、繊維の多い野菜
受診目安
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 血便が出た | 即受診 |
| 嘔吐が6時間以上止まらない | 即受診 |
| 脱水サイン5つのうち1つでも | 日中受診/夜間は#8000 |
| 生後6ヶ月未満で下痢嘔吐 | 即受診 |
| 39度以上の発熱を伴う | 当日受診 |
| 下痢が1週間以上続く | 受診 |
| 水分が取れ元気あり | 家庭ケア |
家庭でできる手順(7ステップ)
- 嘔吐直後30分は何も与えない、横向きに寝かせて様子を見る
- 経口補水液を小さじ1杯(5mL)から開始、5分ごとに少量ずつ
- おしっこ・嘔吐・下痢の回数と時間をメモ(受診時に役立つ)
- 脱水サイン5つを1時間ごとにチェック
- 嘔吐物・便は使い捨て手袋+マスクで処理、ビニール袋で密閉
- 汚れた場所は0.1%次亜塩素酸(ハイター水希釈)で消毒
- 症状が12時間以上続く、悪化する場合は受診
30秒チェックリスト|下痢嘔吐対応
- 経口補水液(OS-1・アクアライトORS)の常備
- 嘔吐後30分は何も与えない
- 5分おきに小さじ1から再開
- 脱水サイン5つ(おしっこ・唇・涙・ぐったり・目のくぼみ)チェック
- 嘔吐物処理用の使い捨て手袋・マスク
- 次亜塩素酸(ハイター希釈水)の作り方確認
- かかりつけ医・夜間救急の電話番号
編集部の失敗談(※ 個人特定情報なし)
- 嘔吐直後すぐ水を飲ませて再嘔吐の連鎖:30分は胃を休ませる原則を守らず悪化。少量頻回ルールが最重要。
- スポーツドリンクで水分補給→糖分多く下痢悪化:経口補水液との違いを理解していなかった。糖質濃度が違う。
- 手袋なしで嘔吐物を処理→翌日親も発症で家庭崩壊:ノロは経口感染で家族全滅リスク。手袋・マスク必須。
- 保育園「24時間嘔吐なし」を満たさず登園→園で再発し迷惑:園規定を厳守、無理せず家庭療養を。
- 下痢止め市販薬を「とりあえず」使ってしまった:ウイルス排出を妨げて長引く。医師処方なし使用はNG。
- 次亜塩素酸の濃度を間違えて子の手にかかり荒れた:500mL水にハイター10mLが0.1%。希釈計算ミスは皮膚障害リスク。
関連データ・ページ
この記事の情報源と免責
情報源: 本記事は、個人メディア「きょうのこ」の運営者ながみー(2歳息子の父・会社員)が、育児の現場で広く共有されている情報と自身の子育て経験をもとに整理した一般情報です。特定の公的資料・学会ガイドラインを逐一引用したものではなく、医師による監修も受けていません。 受診するかどうかの判断など、根拠が必要な場面では、下記の公的な情報源を直接ご確認ください。
公的な確認先:
- こどもの救急(ONLINE-QQ) — 厚生労働省研究班/公益社団法人 日本小児科学会 監修。生後1か月〜6歳を対象に、夜間・休日に受診すべきかの目安を症状別に確認できます。
- 子ども医療電話相談事業(#8000)|厚生労働省 — 都道府県ごとの受付時間が掲載されています。
免責事項:
- 本記事は医療判断を提供するものではありません。具体的な症状・服薬・治療については、必ずかかりつけの小児科医・薬剤師にご相談ください。
- アレルギー反応・体質には個人差があります。新しい食材・製品を試す前に、少量からテストする・専門家に相談することを推奨します。
- 各種数値(年齢目安/容量/温度/時間等)は一般的な目安であり、お子様の発達段階・体調により判断が変わります。
- 商品・サービスの効果効能については薬機法・景品表示法に従い断定的な表現を避けています。
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よくある質問
1. 下痢止めは使っていいですか?
A. 子どもの下痢止めは原則自己判断で使わないでください。ウイルス・細菌排出を妨げ症状が長引きます。使用は医師の指示がある場合のみ。
Q2. ヨーグルトや乳酸菌飲料はいつから? A. 最初の1〜2日は乳製品を避け、3日目以降の回復期から少量ずつ試します。ビフィズス菌入りヨーグルトは腸内環境回復に有用ですが、悪化したら中止を。
Q3. 保育園にはいつから行けますか? A. 嘔吐・下痢が止まり、普通食が半日以上食べられ、機嫌が良ければ登園可能です。ただし園規定を要確認。ノロ・ロタは便に数週間ウイルスが残るためおむつ交換時の手洗いを徹底。
Q4. お風呂は入れていい? A. 嘔吐・発熱がなく機嫌が良ければ短時間シャワーはOK。下痢時もお尻清潔保持のためシャワーが推奨されます。長湯は体力消耗するので避けて。
Q5. 家族への感染を防ぐには? A. 嘔吐物・便処理は使い捨て手袋+マスク、処理後の手洗い30秒以上。ドアノブ・床は次亜塩素酸(500mLペットボトルにキッチンハイター10mL)で消毒、タオル共用は避ける。


